左近山団地改修 外装色彩計画


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場所:神奈川県横浜市旭区
年度:2005年
事業主:都市再生機構

色彩計画:クリマ

 

周辺環境と調和する色
左近山団地は昭和43~44年に建設された、総戸数2069戸からなる大型の団地である。
敷地は東西に緩やかな傾斜を持っており、2棟の高層棟(10階建)の他、60数棟もの中層棟(5階建)が建ち並んでいる。

左近山団地は広大なオープンスペースが印象的であり、敷地内の樹木は中層の建物とさほど高さが変わらない程、見事に成長している。

改修における色彩計画では、以下の3つの点に留意して検討を行った。

●緑豊かな周辺環境との調和を図る
●良質な住宅にふさわしい穏やかで落ち着いた雰囲気をつくる
●団地全体としての統一感の中にも、適度な変化の感じられる、質の高い住宅景観を創出する

以上の項目を色彩計画の最も重要な配慮点と定め、実際の立面図に着彩を施し配色のバランスを検証したり、数色の色見本を実際は実際の吹付見本を作成し現地で確認するなど、より具体的な検討を進めた。

既存の穏やかで落ち着きのある雰囲気を継承しながら、基調色の濃淡に明確な対比をつけることにより、明るく軽快な印象やリズミカルな変化を創出している。

また、暗い印象になりがちな北側の階段室部分にはやや彩度のあるアクセントカラーを展開し、隣合う住棟同士が同じ色彩にならないよう、3色をランダムに展開している。  

 

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