場所:山梨県甲州市
年度:2016年
修景イメージ作成:クリマ
(甲州市景観セミナー講師:加藤幸枝)
市役所への相談案件を活用した修景提案。
看板の改修を検討している観光農園のオーナーに対し、地域の「らしさ」を活かした広告物の掲載のあり方や、見やすく集客に効果的なデザインの比較検証を提示した。
この成果を、より客観的な評価と共にオーナーの方に納得してもらうために、平成28年3月に実施された甲州市景観セミナーにおいて参加者へのアンケートを実施し、意見等の徴取を行った。パネルに
A現況
Bデザインは現状のままで地色だけをブラウン色に変更したもの
Cテーマカラー等をイメージし、デザインをシンプルなものに変更したもの
の写真3点を用意し、その右に
➀どれが目立つか
②どの農園に入りたいか
③どのデザインが好きか
という3項目に対し、シールを貼ってもらった。
結果、現状に対し①の目立つことと②の入りたいはイコールにならず、Cのように情報量を整理し、配色をシンプルにすることで周辺環境との調和をはかり、かつ適切に目立って入りたくなるような屋外広告物のデザインは可能である、ということが明らかになった。
本件で検討・提示した案はあくまでイメージであり、市の指導の方針や方法および合意形成のあり方を探るための業務である。観光農園の屋外広告物については、今後オーナーの方の要望をさらに取り入れながら、具体の検討が進められることとなっている。