場所:東京都世田谷区
年度:2015年
設計・監理:株式会社三岳企画設計
事業主:都市再生機構東日本支社
外装色彩計画:クリマ
みどり豊かな風景づくり推進する閑静な住宅街における改修事業。
建て替え時に施された外装色は経年変化による退色が目立つと共に、一部派手で不調和な配色が見られるなど、団地全体のまとまりや連続性のなさを課題と捉えた。
今回は全22棟、717戸のうち、改修が先行する4棟に関しての依頼だったが、他住棟も順次改修が予定されていたことから、全体のソーニングや配色によりグルーピングをしっかりと検証し、外装色のカラーシステムの検討および22棟分の配棟配色も同時に提案を行った。
本件では景観法に基づく世田谷区の景観協議にも参画したが、既存のアクセントカラーの使い方を活かしたカラーシステムや、周辺環境の外装色を丁寧に読み解き、関係性を構築した提案は「適切な事例として他案件の参考にしたい」という評価を得た。
既存の外装色よりも全体に彩度を抑え、明度の対比で変化を付け立体感を強調した外観は、周辺環境からの見え方だけではなく、外廊下を行き来する隣接する住棟からの景色にも大きな変化をもたらした。
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