竹見台団地外壁修繕に伴う外装色彩計画


Pocket

●03_DSC_2242
場所:大阪府吹田市
年度:2015年〜2016年

設計・監理:株式会社アーバントーク
事業主:大阪府住宅供給公社

外装色彩計画:クリマ

1970年の竣工以来、桃山台駅(北大阪急行電鉄南北線)前のランドマーク的な存在として親しまれてきた竹見台団地。駅ホームや車窓、南北線と並行する国道423号線(新御堂筋線)からもその妻面やファサードを視認することができる。

妻面に使用されていた50角タイルは、昭和40年~50年代に建設された団地に数多く見られる、深く濃い色合いと独特の艶感を持つ釉薬タイル。近年では剥離の危険性を考慮し、上から全面にネットを圧着、塗装仕上げを行う工法が一般的となり、今回もこの工法が選択されている。

本計画では、このタイルが一部エントランスピロティに残ることから、この色相を継承し、建築の意匠に合せた分節化を行いながら配色の検討を行っているが、妻面は凹凸や開口部の無いフラットで巨大な一面であり、この部分の配色については水平ラインを用いランダムに分節化を図ることで、下方に視線を集中させることを試みている。
こうした目線の変化に応じた配色の工夫により、駅前のシンボル的な存在でありながら、遠景では周囲の景観に違和感なく馴染む景色を創造するができたのではないかと考えている。

※大阪府供給公社のプレスリリースにも色彩計画の詳細が掲載されています。
http://www.osaka-kousha.or.jp/x-whatsnew/pdf/PressRelease_2016-07-28.pdf

Pocket