館ヶ丘団地3街区外壁修繕に伴う外装色彩計画


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改修後:©yoichirosuzuki

改修後:©yoichirosuzuki

場所:東京都八王子市

年度:2017年

事業主:都市再生機構東日本支社

設計・監理:株式会社窓建コンサルタント/株式会社山設計工房

外装色彩計画:クリマ

 

2014年に竣工した1街区に続き、外装色彩計画を担当した3街区が竣工した。

1街区の計画当時、以後の計画を想定して団地全体の配棟配色を検討、3街区はY系・BG系・PB系を用いることとし、1街区の暖色系から徐々に色相が変化する構成となっている。

※1街区の様子については、団地R不動産の特集に詳細が記載されています。

http://www.realdanchiestate.jp/?page_id=2514

大規模団地の特徴でもある、同形状の住棟が連続する配置に対し、隣り合う住棟の色相に変化を与えることにより、単調さを解消すると共に、トーンを揃えたカラーシステムを展開することで景観にリズムを生み出すことを試みている。

基調色はいずれも、彩度2以下のごく低彩度色を使用しており、明るさの対比を十分に確保している。豊かに生育した団地内の樹木が、夏場は心地良い木陰をつくり、冬場は葉が落ち、窓辺に明るさをもたらす。その間、春や秋には木々の色が刻々と変化するため、住棟の外装はその変化を映し出すキャンバスとしての役割を担ってもいる。

館ヶ丘団地では引き続き、団地の中心部にある高層棟の色彩計画も担当しており、2019年に竣工予定となっている。
※竣工写真全て:©yoichirosuzuki

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