千葉幸町団地

最小限の色数による多様な変化の形成

9街区・4,287戸からなる千葉市屈指のマンモス団地。敷地内には保育園・幼稚園・小・中学校のほか、医療施設や特別養護老人ホームがあり、地域とつながるコミュニティづくりが実践されている。

従前の外装色は淡い2色を基本に、街区ごとに配色による分節化が試みられているものの、色の差異がごく穏やかなためあまり効果が感じられない状況であった。広大かつフラットな地形であり、単調な印象が強かったことから、街区ごとの識別性をアクセントの色相の変化により明確にすることとした。

また、大規模団地は改修が長期に渡るため、できるだけ少ない色数で変化をつくるシステムを検討した。結果、基調色2色の組み合わせを棟ごとに反転させることで、濃淡の対比による変化を生み出している。
同規模・同形状の住棟が連続することから、エントランス周りに棟番号と室番号を新たに設置した。わかりやすいサインは居住者をはじめ各種配達業者の評判も良く、以後多くの団地で取り入れられている。

場所:千葉県千葉市
計画時期:2023年1月
事業主:UR都市機構・東日本賃貸住宅本部
改修設計・監理:株式会社窓建コンサルタント
CLIMAT担当:加藤幸枝・澤千晶

  • 5Y 8.5/0.5
  • 5Y 5.0/0.5
  • 5Y 3.0/1.0