香里三井C団地

耐震補強ブレースを馴染ませる配色

大阪府住宅供給公社のプロジェクトの中で最も住棟数が多く、一度に9棟の改修が実施された。外装色彩計画に着手する際、既にいくつかの住棟では耐震補強工事が完了しており、この耐震ブレースの色を考慮し、武骨な印象を与えがちな構造体を外装の配色をできるだけ一体化させることを試みている。

具体には、柱・梁型の明度(明るさ)を耐震ブレースに合わせ、一段下がった外壁面を3色でランダムに塗り分けることで、水平・垂直のラインを強調しながら、均質になり過ぎないファサードをつくり出している。また、妻面では特徴的な目地を活かし、ブロック状の配色を施した。周辺にも同規模の住棟が林立し、本計画敷地においても8棟分の妻面が通りに面して連続するため、隣り合う住棟同士の配色に変化を付け、まちなみにリズミカルな変化を与えることを試みている。

場所:大阪府寝屋川市
年度:2016年
事業主:大阪府住宅供給公社
改修設計:株式会社藤和設計
CLIMAT担当:加藤幸枝・澤千晶

  • 2.5Y 8.5/0.5
  • 2.5Y 6.0/1.0
  • 5Y 6.0/0.5