水と緑に囲まれた潤い豊かな住まい
田畑や河川に面し、のどかでおおらかな雰囲気をたたえる上和田団地。フラットな壁面が連続する住棟群でありながら、角度をつけた住棟配置によって、緩やかに景観が変化する。
改修計画においては、既存の穏やかな基調色やゾーニングの方針を継承しつつ、街区ごとに川や田畑、街など周辺環境を象徴するアクセントカラーを展開。全体を通して明度の対比を十分に確保し、経年による色あせや汚れが目立ちにくい配色とすることで、世代を超えて長く住み継がれる団地を目指した。
各住棟では、壁面の頂部、コーナー、アクセントラインを塗り分け、さらに配色をランダムに入れ替えることで、歩くたびに異なる色彩の組み合わせが目に飛び込む。既存の住棟配置が生み出す景観の変化を一層引き立てるカラースキームを再構築している。