時代と共に変わるまちなみに合わせたシンプルな配色
アーベインルネス香椎は、ネクサスワールドの東側に位置する中高層12棟で構成されたの団地である。2000年頃の建替え時も弊社で配色を提案しており、既存配色は5色相展開である。明るい白を基調としながらマリオン等にやや色味のはっきりしたサブカラーやアクセントカラーを展開していた。
その後、改修計画時は隣接敷地にモノトーン系の集合住宅も建ち、まち並みは変化していた。
改修計画にあたっていくつかの案を検討したが、最終的基調色の彩度を既存よりも抑えたモノトーン系の配色案となった。配色は基調色は2パターン展開とし、明るい白基調の住棟と明度6.5程度のグレーの2色展開としている。
既存の5色相を継承し、基壇部の手摺壁や階段室壁のスリット部分やマリオンの内側の小口に色味のはっきりしたアクセントカラーを5色展開した。中遠景から見るとアクセントカラーはさほど意識されないが、敷地内を歩くと、アクセントカラーがしっかりと確認され、適度な変化を演出している。基調色とアクセントカラーの彩度対比がはっきりとしており、メリハリの利いた外観としている。
外壁の改修と共にエントランス周りと館名サインも更新し、隣接する集合住宅群とより調和した都市的な雰囲気へと刷新を図った。