既存のアクセントカラーをサイン計画に展開
JR羽村駅からバスで約5分、徒歩でも約20分ほどの閑静な住宅街にある。5階建て低層・23棟で構成されており、比較的コンパクトな団地であるが、バス通りを挟み大きく2つの敷地に分かれているため、ひとつの団地としての一体感やまとまりがやや希薄な状態であった。
既存の配色はごく低彩度の基調色に、YR系・Y系・GY系の3色のアクセントカラーがランダムに配され、特に北側においてはこのアクセントカラーが各棟の識別に役立っていた。
改修計画においては、この3色相のアクセントカラーを継承し、新たなサイン計画と連動させることで団地の記憶の継承を試みている。また、バス通りを挟み住棟ファサードが対面することから、外装の配色はバルコニー側と階段室側の差異が大きくなりすぎないよう、明度対比を適度に設けた3色を展開するとともに、手摺などの鉄部色に共通性を持たせることで、より一体感のある景観の形成を目指した。
近似の形状が連続する階段室一階周りには、棟番号と室番号を新たに配置し、より識別性を高めている。住棟妻壁、一階周り、階段室と、同じ色相のサインカラーを連続させることで、団地全体のまとまりの中にも適度な変化がもたらされている。


