ひばりが丘パークヒルズ

街区構成に配慮したまちなみの連続感の形成

建替計画においては団地内を貫通するいくつかの通りが重視され、沿道の連続性や開放性を重視した住棟配置が特徴となっている。各街区で住棟の意匠や規模が異なるため、団地といっても旧来のやや均質な印象はなく、豊かな緑や団地内回遊路等とも相まって、多様な変化を感じさせる環境が形成されている。

今回の対象街区の外装色は、隣接する後工区や周辺エリアの民間分譲マンション等の建設により、周辺環境が明るくモダンな印象へを変化していることを考慮し、全体の彩度を十分に抑えるとともに、アクセントの面積や色数を減らすことで、周辺環境との調和と連続性の再構築を試みている。

各棟の配色においても、従前の3層構成から住棟同士の繋がりを意識したややランダムな配色や、特徴あるマリオン等、線的な要素に絞って濃色を配するなど、全体に低彩度で穏やかな印象でありながらも、濃淡の対比を強化することでボリュームのある壁面の分節効果を高めている。

場所:東京都西東京市
年度:2018年
事業主:UR都市機構・東日本賃貸住宅本部
改修設計:株式会社窓建コンサルタント
CLIMAT担当:加藤幸枝・澤千晶

  • 10YR 8.5/0.5
  • 10YR 6.5/0.5
  • 10YR 4.0/1.0