エントランスの存在感を高める配色
南北に長い敷地に29棟が点在するコンフォール南浦和。基壇部にはブラウン系のタイルが展開され、街灯やサインにはヨーロッパ調の意匠が用いられるなど、駅近の都市的な環境でありながらヨーロッパのまちなみを思わせる風景が広がっている。
改修においては、タイル部分の将来的な劣化が懸念されることから、全面的に塗装による改修が選択され、形態・意匠の様式性を継承しながら既存イメージの刷新を図ることとなった。
特にエントランス周りはニュートラル系でまとめ、サインの視認性を高めるデザインを検討した。また、基調色の明度を7.5程度に抑えることで、低明度の基壇部色との対比を穏やかにし明るすぎない雰囲気をつくっている。基調色のトーンを十分に抑えることで、コンパクトなエントランス空間を引き立たせている。