駅前の新しいシンボルとなる外観とロゴタイプ
シークレインは、JR 鶴見駅と京急鶴見駅の間1.2ha の土地に建つ再開発計画である。
かつて小規模な商店や飲食店が建ち並んでいたこの一帯は、鶴見地区の文化や交流を深めるための公益施設やホテル・商業店舗・保育園・高層集合住宅といった様々な用途の施設を内包する地区のランドマークへと変貌を遂げた。
複数棟ある建物の外装色は周辺建物との調和を図るため、10YR(イエローレッド)系の色相で統一している。
その上で、施設全体が単調なイメージや圧迫感を与えないよう、明度(明るさ)や彩度(鮮やかさ)の変化によって個々の建物の特徴付けを行っている。
鶴見川と共に発展してきたまちであり、またシークレインが人・街・文化の新しい流れを生み出す拠点となることを願って生まれたデザインコンセプト【ストリーム】は、ストライプパターンや波模様のグラフィックとして外観やサイン計画の随所に展開されている。
また、外装の計画と並行し、鶴見駅東口再開発地区<シークレイン>のロゴマークおよびロゴタイプのデザインを制作。
シークレインの名称は、ハガキやインターネットで公募された2,221通から選考されたもので、「シークレイン」とは、『鶴』の英語表記である「CRANE」(クレイン)と、『海』『見る』の
「SEA」「SEE」(シー)を組み合わせた造語である。
ロゴマークは、再開発地区が発展していくイメージと、鶴が輝かしく飛び立つ姿とを合わせて表現した。
また、ロゴマークおよびロゴタイプの作成に合わせて、地区名称決定の告知ポスターおよびロゴマークシールの制作を行った。