小金原団地

歩行空間に適度なリズムをもたらす

南面配置を基本としつつ、やや角度をつけた配置には建設時のさまざまな工夫が感じられ、団地らしい景色が広がっている。一方、時代の変化とともに周辺環境は大きく様変わりし、塗装の退色など経年の影響は否めず、若い世代の入居促進を図り、団地全体の活性化に繋げることが改修のテーマとして掲げられた。

ほぼ同等の型式が連続し、特に単調な印象が強調される北面・階段室側では、階段室の配色をランダムにすることで穏やかなリズムを生み出すことを試みている。
また一部住棟の妻壁には、昔話をモチーフとした壁画があったことから、新たに視認性の高い住棟を「アイストップ」として位置づけ、地域の植生をモチーフしてデザインしサイン計画と連動したグラフィックを展開した。

場所:千葉県松戸市
年度:2022年
事業主:UR都市機構 東日本賃貸住宅本部
改修設計:株式会社窓建コンサルタント
CLIMAT担当:加藤幸枝・遠藤慧