既存の雰囲気を継承しつつより洗練された印象をつくる
1993~2002年(平成5~14年)にかけて建替えが行われた、全24棟・1,119戸の大規模団地。低層(4~9階)で構成された団地は、サクラ並木や中央の広場を包み込むように配置され、東西方向の緩やかな連続性が意識されている。
既存の外装色は近年ではあまり見られない、色味の強いR(赤)系のアクセントカラーを多用した配色が特徴的であり、全体にピンキッシュな印象が強く感じられた。一方、2000年以降に建替えられた住棟の外装にはY(黄)系のやや対比の弱い配色が展開されているほか、よく見ると建築の意匠も同一ではなく、長期に渡る建替え事業ならではの、緩やかな差異も感じられた。