設置済の部材の色との調和を図る
高層タワー棟1棟と、10階程度の中層棟3棟で構成された中規模団地。
今回の外装色彩計画のポイントは、改修の対象外である手摺壁パネル色との色彩的な調和を図ることであった。
4号棟は、手摺壁のパネルが5R(レッド)系で、既存外壁色もR(レッド)系から赤み寄りのYR(イエローレッド)系だったのでさほど違和感はなかったが、2、3号棟は外壁色のR系に対し、手摺壁のパネルにGY(グリーンイエロー)系やY(イエロー)系が展開され、不調和な印象を与えていた。
配棟配色においては、外壁色と手摺壁パネルの色相調和を強化するとともに、廊下側の手摺壁では色彩による分節化を展開し、単調さやボリューム感の緩和も行っている。