団地のシンボルをモチーフにしたサイン計画の展開
2007年の建替え時にもCLIMATが外装色彩計画を担当、外壁修繕に伴う色彩計画に再び携わることとなった。
建替計画においては従前から団地内の樹木をできるだけ生かす取組みが実施された。ケヤキやサクラ等の落葉樹が団地のシンボルとして親しまれていたことから、豊かな四季の変化を活かすため、基調色は暖色系の低彩度色を基本としつつも、自然の四季の変化からアクセントカラーを抽出し、主に住棟の低層部への展開を試みた。
その後十年超が経過し、周辺の建替えや開発が進み集合住宅等が増え、より都市的な環境へと変化を遂げていた。そうした環境の変化を踏まえ外装色はより低彩度色を基調とし、明度対比を明確にすることで軽快で現代的な印象の創出を目指した。