建物高さに応じ明度に変化を持たせた配色
江戸川沿いに広がる清新南ハイツは20棟・1,218戸からなる大規模団地である。住棟高さは4~14階と変化に富み、約100㎡の広い住戸が多くある。外壁修繕のほか、エントランス改修や屋外の駐輪場やごみ置場なども含めたトータルリノベーションが実施された。
既存の外装色は形態に沿った配色がなされているものの、全体に高明度色で統一されていた。明るく清々しい印象ではあるものの、特に近景においてはやや圧迫感があったり、経年の影響が目立つ部分が多くみられらた。
改修においては基調色の明度を抑え、手間の手摺壁等のみ高明度とすることで、各住棟の奥行き感を明確にしている。さらに住棟の高さに応じ明度に変化をつけ、低層になるほど明るさを抑えたことで、特に歩行空間では豊かな緑が映える、より落ち着きのある住環境が形成されている。