景色に馴染み 風景となる景観
野川沿いの開放感が印象的な神代団地。
センターゾーンにはスーパーをはじめカフェや雑貨店等が集積し、団地外からも多くの人が訪れる。広場では季節ごとに様々なイベントが行われ、活気と賑わいの感じられる団地である。
従前は暖色系の高明度・低彩度色が基調となっており、明るく軽快な印象で清潔感があり、統一感を感じられる一方で、中・遠景からはほぼ単色に感じられ、個性や変化には乏しい状況となっていた。
野川を挟んで北側と南側でゾーニングを行い、賑わいゾーンのある北側では暖色系、野川沿いの潤いを感じられる南側は寒色系とした。いずれもごく低彩度色を基本とし、団地内の豊富な緑や川沿いの景観との調和に配慮した。3色相がランダムに配色されることで隣り合う住棟との変化を創出しつつ、北側と南側を繋ぐ1色相を全体に展開することで、エリアの印象を変えながらも団地全体の連続性に寄与している。