暮らしを明るく彩る
団地内には豊かな並木が印象的なプロムナードがあり、地域の多くの人が行き交う環境である。
木々の緑越しに住棟の妻壁が連続して見えることから、平滑な壁面の均質さを緩和するようなデザインを検討した。
また、既存の高明度の基調色が爽やかな印象をつくっていたことから、この印象を継承しつつ、住棟毎の識別性を高める配色を検討した。一部に増設されたエレベーターシャフトの存在感が大きいため、住棟とより一体的な配色を行うとともに、色の切り替えに変化を持たせることでボリューム感の軽減を試みている。
隣接する分譲団地を含め、地域の方々にも長く親しまれてきた「滝山団地」の名称を新たなサインとしてエントランス周りに展開し、より愛着の湧くような環境づくりを目指した。