団地らしい穏やかさや懐かしさを生かした愛着の湧く住まい
起伏の変化に沿った住棟配置により、穏やかに変化する景観の中に位置する東豊中第2団地は、低層51棟で構成される大規模団地である。
大阪府豊中市のこのエリアは北摂と呼ばれ、周辺は一戸建てや分譲マンションなどが建ち並ぶ閑静な住宅街が形成されている。
従前は全棟共通の白い壁が整然と連なり、アクセントに淡いピンクやオレンジが用いられているが、経年による退色の影響もあり、やや古びた印象を与えていた。
改修計画では、敷地内の高低差を生かし、外周部は明るく軽やかな印象を強化しつつ、内部はやや明るさを抑えた起伏の変化に添った配棟配色を展開し、住宅としての落ち着きを感じられる計画とした。
また、広い敷地全体に統一感を出すため使用色の数を絞り込み、敷地内の豊かな緑との調和を形成するカラーシステムを採用した。
道路に面した妻壁や、平滑な印象の強い壁面には、圧迫感を軽減するため配色による分節化を行っている。また、住棟型式の多様性を活かすため、階段室側に梁型のあるタイプでは梁底に低明度のアクセントカラーを使用するなど、陰影を強調することで奥行きを感じられるよう工夫した。




